不動産売却を始めるための手順

電卓と家の模型

余裕を持ったスケジュールを組む

不動産売却を始めるには、時間に余裕を持ったスケジュールを設定することが大切です。早く売却しようという気持ちが先走ったところで、すぐに売却できるとは限りません。

売却理由をきちんと設けることで、売却の希望時期や価格、住み替えのタイミングといったあらゆる条件を定めやすくなります。早期売却を第一に考えるのか、もしくは高値の売却を優先としているか否かで、不動産売却のプランが変わってくるので、焦らずじっくりと時間をかけながら適切な方法で進めましょう。

不動産を綺麗な状態にする

売却を検討している不動産を綺麗にしておくことも大切です。内覧時に向け、水回りはとりわけ入念に掃除をしましょう。部屋の内部だけではなく、ベランダや庭の汚れもチェックしてください。ベランダの排水溝に木や草のゴミが溜まっているだけでもマイナスポイントです。

ガンコな汚れやタバコ・ペットのにおいなど、自分で清掃するには難しい箇所があれば、ハウスクリーニングを実施するのもおすすめです。ただし、そのぶん費用がかさむため、予算オーバーにならないよう確認しながら進めましょう。

売却のタイミングを確認する

不動産売却のタイミングも確認しておきましょう。「1~3月」は新生活が始まる4月に向けての引越しが特に多くなるぶん、売れやすい時期とされています。とはいえ、ライバル物件も増加するため、同じ立地でアパートやマンションが売りに出されている場合、部屋の間取りや価格・設備などを比較し、競争が激しくなる旨も念頭に置きましょう。

会社の人事異動が増える「9月」あたりもねらい目の時期です。人気がある立地・条件を備えていると高く売れやすい傾向にあるので、需要が増えるタイミングに売却をするのがベストです。

不動産売却の知識を身につける

不動産売却を円滑に行うには、売却するうえでの知識を身につけるのも大切です。中にはローンが残っている不動産や借地権付きの物件を売却する可能性もあります。その旨をきちんと把握できていない段階で売却に出すと、高値での売却が難しく損をするかもしれません。

>>参考サイト 「借地権とは?」借地権の種別やメリットデメリット等を解説!|株式会社マーキュリー

不動産会社に依頼をする前に、自分でも不動産査定額の相場を理解することも重要です。不動産情報サイトやレインズ・マーケット・インフォメーションなど、物件の売出価格や実際に取引された価格を確認したうえで、不動産会社が提示した査定額が妥当なのか否か判断しましょう。

とはいえ、高値を提示した不動産会社が必ずしも自分に合った会社とは限りません。売却を成功に導くパートナーに適した不動産会社かどうか、スタッフの対応も確認したうえで決定しましょう。

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