金融庁による年金2,000万円問題から、老後の資産管理に不安を覚える方も多いのではないでしょうか。同時に資産形成の必要性も感じたと思われます。
しかし、対策を怠らなければ資金不足になることはありません。どのようにすればいいのか解説していきます。
老後のお金の管理の仕方
老後生活がスタートするとお金はどう管理していけばいいのでしょうか。
現役時代なら資金が少ないので、増やすことに重きを置くでしょう。また、住宅ローンの借り入れによる支出もあり、家計のやりくりもあります。
しかし、老後生活がスタートすると収入がほとんどなくなるため、現役時代の考えでは通用しなくなります。
まずは資金管理について考えてみましょう。
財産簿をつける
資金の算段をつけるためにかかるお金とかけられるお金を区別することが大切です。そのためには現状把握が重要になってきます。
今、どのくらいの財産があるのか、これから収入はあるのか、今後発生する家族のイベントなどを正確に知ると不安も解消されていくでしょう。
そこで、財産簿を作っていきます。銀行の預金や株式や債券などの金融商品、保険、不動産などの財産を現金化するといくらになるのか計算していきましょう。
そして、借金やローンなどの負債についても計算します。財産から負債を引いて、今持っている資金について把握するのです。
最期にこれから起きる家族のイベントにいくら必要になるのか、大まかに決めていきます。そうすると予算に合わないことで、削るイベントも出てくるでしょう。
出ていくお金を把握しておけば、どのくらい必要になるのか把握できるようになります。
資産を増やすのではなく収入を絶やさない
資産は、不動産の売却や遺産の相続など大きなお金が動きますが、毎年期待できる訳ではありません。
一昔前であれば、定年後は働かなくても良い時代でしたが、今は状況が変わり、年金だけでは足りない状況です。
そのため家計の運営は毎月の収支管理で赤字にならないことが重要です。そのため、たとえ少額でも就労をし、収入を得なければなりません。
60歳で定年になった場合、65歳まで再雇用で働いて生活費をねん出する必要があります。
働く期間を伸ばせば何とかなりそうだと感じたのではないでしょうか。この何とかなりそうだという感覚はとても重要です。
がんばって働くことで安心感が生まれ、不安が和らいでいきます。財産簿をつけて、老後の目標を立ててがんばっていきましょう。