美術品や骨董品の遺産相続について

絵画 買取

遺産相続について

ご自身の身に遺産相続の話が出たら、どのように対処したらいいか戸惑ってしまう方がほとんどでしょう。
遺産相続なんて大金持ちにしか関係ない話、ではなく、どのようなご家庭でも遺産相続のトラブルは起こる可能性があります。
そう何度も経験することでもないですし、特に美術品や骨董品などは、急に相続することになっても扱いに困ってしまいますよね。
遺産相続をスムーズに行うためにも、事前に話し合いをしておくことが望ましいです。

美術品や骨董品の相続

美術品や骨董品を遺産相続した場合、それらは換金することが可能な相続財産ということになりますので、考え方としては相続税がかかることになります。
ただし、相続税には基礎控除額が設けられていて、最低でも3,600万円という額以上の相続財産がなければ支払い義務はありません。
何千万という価値を持つ美術品であれば相続税に悩む必要がありますが、実際のところ相続税の対象となるのは全体の5%にも届きませんので、一般のご家庭であればまず課税となる心配はないでしょう。
そのため、美術品や骨董品の価値に悩むよりは、相続した全体の財産を把握することが大切になります。

買取に出して処理する方法も

美術品、骨董品の価値が数十万という場合、相続人の皆さんで話し合って分配すれば良いと思います。
価値がわからないものに関して、きちんと鑑定して平等に相続したいという意見がある場合には、プロの業者に依頼して鑑定してもらう必要があります。

もしも高い価値があるものだった場合には、高額なものは予め情報収集がされていますので、税務署から調査が入ることもあります。
なお、トラブルを避けるために国や自治体が運営する美術館に寄付する選択肢も検討してみましょう。
寄付をすると相続財産にはならないという特例制度がありますので利用することもできます。
売却するにしても寄付するにしても、家族で分けるにしても、後にトラブルに発展しないよう、生前から全員が納得できるよう取り決めをしておくことが理想的ですね。